フォトコンテスト｜金属サイディング工業会

Contestフォトコンテスト

第22回
日本金属サイディング工業会
施工例フォトコンテスト

第22回金属サイディング施工例フォトコンテストを一般社団法人日本鉄鋼連盟の後援を得て、昨年６月１日～９月30日までを応募期間として実施し、審査を行いましたのでその結果を次の通り発表いたします。

今回のコンテストでは工業会加盟8社が全国の設計事務所・工務店・金物店・板金店様等のご協力を得て計2,114作品（昨年比7％減）のご応募をいただきました。

対象作品は、新築及びリフォームの建物で外装に金属サイディングを使用したものの中から、新築では建物の意匠性・高級感・コーディネート感覚など、トタールでバランスのとれた作品、リフォームでは施工前と比べ施工後に優れたイメージアップが見られる作品を選出させていただきました。

その結果、最優秀賞2作品（新築・リフォーム各1作品）、優秀賞8作品（新築・リフォーム各4作品）、入選賞39作品（新築19作品・リフォーム20作品）を選出いたしました（合計49作品）。

なお、前年に引き続き被災地に対して総額211,000円（応募作品件数に応じた額）を日本赤十字社を通じ寄付いたしました。

審査員

特別審査委員: 江口惠津子株式会社ヴェルディッシモ代表取締役, 一般社団法人日本フリーランスインテリアコーディネーター協会会長
特別審査委員: 杉田宣生一級建築士事務所ハル建築研究所代表
当会審査委員: 理事・幹事・技術委員・事務局

最優秀賞：新築部門

株式会社三橋設計東京都 / 道の駅若狭美浜はまびより詳しくみる

新築部門: 最優秀賞
地区: 東京都
応募社名: 株式会社三橋設計
施主: 道の駅若狭美浜はまびより

この度、写真コンテスト新築部門にて、最優秀賞を頂き、大変嬉しく思っております。
本道の駅は、北陸新幹線が開業する敦賀、観光名所である三方五湖をつなぐ東西軸上の主要施設として整備されました。広場を分散させ、様々な目的・機能に応じた屋根を大らかに重ね合わせることで、人々が立ち寄りやすく、開かれた屋根下空間を創出し、外構の舗装は、ルーフトップテラスから一望出来る若狭湾の波のイメージを表現し、外壁は若狭湾の碧色を取り入れた「金属サイディング波板」を採用することで、波模様が外構から外壁へ一体的に立ち上り、人々が自然に建物へ誘導されることを意図しました。
今後、地域の特色を表現した建物デザインが、訪れる人々の心象風景となり、周囲へにぎわいがあふれ出すような拠点施設になると感じています。

株式会社三橋設計設計部次長小田嶋亮さん

最優秀賞「新築部門」の選定について

江口惠津子さん特別審査員のコメント

若狭湾の道の駅、また美しい物語のある建築物が生まれました。
アウトドアとインナー空間が曖昧に続く中、ダイナミックな波の表現が見事です。
軒天井の柔らかな膨らみのある木と、外壁の金属サイディングの藍色が素晴らしいコントラストの中融合しています。
藍色は永遠のトレンドだと思います。大地と海と空と風と一体化するさまを道の駅が魅せてくれてます。観光客だけでなく地元の皆さんの憩いの場になるランドマーク、その藍色を美しく描く金属サイディングのデザイン性がひときわ輝く作品になりました。
今後の住宅デザインにも影響が大きいと思われます。

杉田宣生さん特別審査員のコメント

今回の新築部門は、モノトーンの、いわゆるシンプルモダンと呼ばれるデザインの住宅が多かったように思います。その中にあって、際だって印象に残ったのがこの作品です。
「道の駅」ということで建物の規模も大きく、華やかな商業施設ですから目立つのは当たり前で、他の作品からすると反則と言われてしまうかもしれません。それでも、やはりフォトコンテストですから、写真から受ける圧倒的な「映え」感は最優秀に相応しいと思いました。
空の青さと、太陽の反射光を浴びた天井とのコントラストから、外壁がまさに紺碧の海のような青さで浮かび上がっています。大屋根の木の天井も、暖かみを感じさせると共に、紺碧の海を航海する巨大な船を思わせます。とても洗練された作品であると思います。
このコンテストは、施工例フォトコンテストですので、評価には写真の出来栄えが大きく関わります。この作品のように、晴天の日に、意図するデザインが写る角度で、三脚を使用するなどして撮影していただくと良いと思います。この作品は、写真としても今後の参考にしていただきたい作品であると思います。
昨年に引き続き、非住宅の作品が最優秀となりました。今後も、住宅系だけでなく、様々な用途に金属サイディングが使われていくことを願うと共に、住宅でも、さらに良い作品の応募を期待したいと思います。

最優秀賞：リフォーム部門

株式会社TopRunner/ガイソー札幌店北海道 / SONIA麻生A・B 詳しくみる

施工前

施工後

リフォーム部門: 最優秀賞
地区: 北海道
応募社名: 株式会社TopRunner/ガイソー札幌店
施主: SONIA麻生A・B

初めてコンテストに応募させて頂き、いきなり最優秀賞を獲得させてもらえて大変嬉しく思っております。
金属サイディングも貼れば良いだけの時代が終わり、いかにお洒落でお客様を『あっ』と驚かせる提案ができるか。ここが肝になっていると日々お客様と接する中で感じておりますので、今回の受賞をきっかけに更なる飛躍を遂げられるよう社員一同邁進して参ります。
また、弊社のミッションは『満足』から『感動』へ。です。これからもお客様に感動をお届けできるよう住環境のプロとして地域社会に貢献していきたいと考えております。
この度は改めましてありがとうございました。

株式会社TopRunner/ガイソー札幌店代表取締役社長齊藤太基さん

最優秀賞「リフォーム部門」の選定について

江口惠津子さん特別審査員のコメント

桑炭色を有効に使用して唯一無二のスタイリッシュな建物になりました。2 色分けの縦バージョンは大変難しいと言われますが、建物のフォルムを活かしたシンメトリーで堂々としたデザインが成功しています。
リフォームで金属サイディングを使用する場合、機能性アップが重要視されますが、この作品はフォルムは変えなくてもデザインカラーでも大きく市場価値を上げてくれることを立証してくれてます。
街並みの美しさに貢献し、施主様も満足し、入居者も自慢の我が家になることでしょう。
金属サイディングのリフォームメリットをよく実証して頂いた作品です。

杉田宣生さん特別審査員のコメント

いつもながら、リフォーム部門の最優秀は、毎回悩みます。
単純な張り替え、増築や、最近は減築もあり、大がかりなリフォームもあります。毎回、何を基準に選ぶのか、自分の中の物差しも変化してしまいます。
とは言え、やはりフォトコンテストですから、写真から受ける印象と、その建物がリフォームを行うことで、周囲にどのような影響を与えそうかなどを想像しながら選ばせていただいています。
今回、最優秀とさせていただいた作品は、少し古くさくなった青色の外壁を、２色の濃淡の外壁として、アクセントと奥行きを持たせた作品です。
２棟が対となっている３階建てのアパートですね。リフォームにより、とてもシャープでおしゃれなファサードになり、２棟の建物の凹凸が、リズミカルに感じられます。張り替えのリフォームの好例であると思います。